LDLコレステロールを下げるための簡単レシピ5つを紹介

LDLコレステロールを下げるための簡単レシピ5つを紹介

コレステロールを下げる方法の一つとして食生活の改善が挙げられます。

LDLコレステロール値が気になっていても、「何から始めれば良いかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そんなときには、食事の改善を行ってみてください。

特に以下の食品を積極的に取り入れましょう。

  1. ①野菜や海藻類
  2. ②大豆商品
  3. ③魚油(ぎょゆ)や植物油

この記事では忙しい方・料理が苦手な方でも簡単に作れる、①~③の食品を使った5つの簡単レシピも紹介します。
ぜひ参考にしてください。

監修者_医学博士_単少傑

監修

株式会社レイデルジャパン

コンシューマーヘルスケア事業本部 RA,R&D統括

単 少傑 薬学博士

LDLコレステロール値を下げる効果が期待できる食品

LDLコレステロール値の低下に効果が期待できる食品を種類ごとに見ていきましょう。

食材選びに迷ったら、これらを意識して選んでみてください。

①野菜や海藻類

野菜や海藻類に多く含まれる食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があります。
これらのうち、コレステロールの吸収を阻害して体外に排出する効果が高いのは水溶性食物繊維です。

食物繊維を多く含む食品

水溶性食物繊維

こんにゃく、山芋、昆布、わかめ、モロヘイヤ、オクラ

②大豆製品

大豆などに含まれる植物性たんぱく質にも、コレステロールを低下させる働きがあります。
特に大豆製品は植物性たんぱく質の量が多く含まれます。

植物性たんぱく質を多く含む食品

大豆製品

納豆、豆腐、おから、豆乳、大豆を使用した代替肉(大豆ミート)

③魚油(ぎょゆ)や植物油

魚の油や植物油に含まれる不飽和脂肪酸にも、コレステロールを下げる働きがあります。

不飽和脂肪酸を多く含む食品

ごま油

調味料としてはもちろん、揚げ物など高温調理にも向いています。

えごま油
あまに油

熱に不安定なため、サラダなどにそのままかけたり、食品に混ぜたりして摂取するのが良いでしょう。

オリーブオイル

そのまま食品にかけることもできますが、加熱調理にもおすすめです。

青魚

サバやサンマなどの青魚は特にDHAやEPAを多く含みます。
加熱すると栄養のある油が流れてしまうため、調理をする際は焼き魚よりも煮汁ごと食べることの出来る煮魚のほうがよいでしょう。

なお、LDLコレステロールを下げる食品については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

LDLコレステロールを増やす食品を摂り過ぎないことも大切

LDLを減らす食事も大切ですが、LDLコレステロールを増やす食品を摂り過ぎないことも大切です。

コレステロール量が多い動物性食品や、LDLコレステロールの増加をまねく飽和脂肪酸の摂り過ぎにも注意しなければなりません。

LDLコレステロールを増やす食品

動物性食品

動物や魚の内臓類、イクラ、かずのこ、タラコなどの魚卵、鶏卵や卵を使う菓子類

飽和脂肪酸

肉類の脂身、バター、生クリームなど常温で固体となる脂身に多く含まれています。

肉類を食べるときは脂身の少ない部分を選ぶようにするか、調理する際に、脂身の部分を切り落とすのも良い方法です。

LDLコレステロール値を下げる方法

食事以外の方法でLDLコレステロールを減らす方法を紹介します。

積極的に体を動かす

コレステロール値の改善には、ウォーキングや速歩、水泳など、大きな筋肉をダイナミックに動かす有酸素運動が良いとされます。

運動時間は毎日30分以上が理想で、少なくとも週3日は行うようにしましょう。
まとまった時間が取れない場合は、短時間の運動を数回に分けて行なうのもよいでしょう。

一日の運動時間の合計が30分以上になれば、まとめて運動したときと同等の効果が期待できます。

運動の強さは、通常速度でのウォーキングに相当する中強度以上を目指しましょう。

体への負担が大きいと感じる場合は、清掃や洗車、自転車で買い物へ行くなど、日常生活のなかで体を動かすことから始めてください。

脂質異常症を改善するための運動/厚生労働省HP

生活習慣を見直す

LDLコレステロールの増加は、生活習慣とも無関係ではありません。

LDLコレステロールを減らしたいのならば、できるだけ禁煙を心がけましょう。
喫煙は、LDLコレステロールだけではなく中性脂肪の増加にも悪影響をおよぼし、HDLコレステロールを減らすことが明らかになっています。

また、ストレスをためないことも大切です。
ストレスによってストレスホルモンが分泌され、その作用でコレステロールが増えます。

疲れているとき・トラブルに悩まされているときなどは意識してストレスを発散し、心と体をリフレッシュしましょう。

サプリメントを飲む

コレステロールの約80%は肝臓で作られ、残りの20%は食事から摂取されています。
そのため、食事の改善と合わせて、サプリメントなどの機能性表示食品を取り入れるのも1つの方法です。

LDLコレステロールを下げる、LDLコレステロール値とHDLコレステロール値の比率を改善することなどが報告された成分の1つが「キューバ産サトウキビ由来ポリコサノール」です。

まとめ

LDLコレステロール値を下げるためには、食生活を改善すること・積極的に体を動かすこと・生活習慣を見直すことが大切です。
そして食生活を改善する際には、野菜や海藻類、大豆製品、魚油や植物油などを積極的に摂るのがよいでしょう。

LDLコレステロール値の改善に効果が期待できるレシピを紹介しましたが、LDLコレステロールを下げることのみに注力せず、善玉と言われるHDLコレステロールの数値を上げ、コレステロールの比率バランスを整えることが大切です。

かつては、悪玉コレステロールの数値が低ければ疾患を引き起こすリスクは低いと考えられてきましたが、悪玉コレステロールが正常値の範囲内でも疾患を引き起こしてしまうケースが多く見られます。

そのため現在では、善玉・悪玉両方の「比率のバランス」が大事であるとして、LH比の重要性が高まっています。

LH比について

LH比の計算方法

LH比=LDL-C(悪玉コレステロール)÷HDL-C(善玉コレステロール)

LH比については、下記の記事にて詳しく紹介していますので、是非参考にしてみてください。