日本人の国民病である高血圧

高血圧は世界でも特に日本人は多いとされています。WHOの調査によれば、世界189カ国のうち日本は39位とかなり高い順位です。日本人で高血圧と判断された成人は43.9%で、アジアでも中国(38.2%)、韓国(30.6%)に比べて高血圧が遥かに高いと言えます。※1 日本人の高血圧の最も大きな原因は、食塩の過剰摂取です※2。日本人が平均一日摂取する食塩の量は10gであり、これは日本高血圧学会が推奨する約2倍量にあたります。若年・中年の男性では、肥満が原因の高血圧も増えています。飲酒、運動不足も高血圧の原因です。高血圧は喫煙と並んで、日本人にとって最大の生活習慣病リスク要因です。

 

高血圧とは

運動時の一時的な血圧上昇ではなく、安静時でも慢性的に血圧が高い状態が続いていることを高血圧症と言います。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の場合をいい、どちらか一方でもこの値を超えていると高血圧症と診断されます。※3

高血圧は、喫煙と並んで、日本人の生活習慣病死亡に最も大きく影響する要因です。2017年厚生労働省の調査によれば、高血圧疾患により死亡した人は9,567人であり、増加傾向にあります※4。高血圧自体は、減少傾向にありますが、現在なお20歳以上の国民の二人に一人が高血圧という現状です。※5

 

高血圧の定義

厚生労働省2015年の報告によれば、診察室血圧の基準値は140/90mmHg 未満と定義されています。日常生活を行っている際の血圧値は「家庭血圧」と呼ばれますが、この家庭血圧が重要で、診察室血圧と家庭血圧に乖離がある場合には家庭血圧を重視すべきであると考えられています。

 

高血圧のタイプ

高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧とがあります。二次性高血圧は、甲状腺や副腎などの病気があり、それが原因で高血圧を起こすものをいいます。睡眠時無呼吸症候群※6でも二次性高血圧を合併します。それに対し、日本人の大部分の高血圧は、原因不明の本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)です。本態性高血圧は、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、ストレスや、遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。食塩の過剰摂取は日本人の特徴です。

日本高血圧学会の高血圧診断基準では、診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合、高血圧と診断します。また自宅で測る家庭血圧の場合は、診察室よりも5mmHg低い基準が用いられます。※7

 

高血圧の判断基準

高血圧疾患の診断では、日本高血圧学会発行によるガイドラインにより、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階の高血圧レベルに分け、疾病リスクとの兼ね合いで、治療方針を医師が判断するようになっています。※8

 

高血圧の予防

食事の際に塩分を「0.6g」以下に抑えること。しょう油や塩の普段の使用量をコントロールします。高脂血症は高血圧に繋がります。さらに高血圧は動脈硬化に繋がります。コレステロール値のバランスを改善するサプリメントのご使用も効果的です。

 

 

※1 世界ランキング
http://top10.sakura.ne.jp/WHO-BP-01-AGE25-PLUS.html#areaJPN

※2 厚生労働省 日本人の食事摂取基準
http://www.koshu-eisei.net/upfile_free/20150623_29.pdf

※3 Doctors File
https://doctorsfile.jp/medication/102/

※4  高血圧の調査・統計  日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2016/009213.php
※5   国民健康・栄養調査 / 平成30年国民健康・栄養調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450171&tstat=000001041744&cycle=7&tclass1=000001139646&stat_infid=000031934559

※6 睡眠時無呼吸症候群
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-026.html

※7  e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html

※8 高血圧の新基準 OMRON All for Healthcare
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/hightbp/02.html