血清脂質とは

血液中に含まれる脂肪の濃度のことをいいます。血液を遠心分離機と呼ばれる遠心による分離を行うと、血球が試験管の下に落ち、上澄み液と分離します。つまり、これら赤血球や好中球、好酸球などの血球を取り除いた上澄み液が血清成分です。その血清には、血清脂質と呼ばれる、いくつかの脂肪が含まれています。血清脂質はコレステロール・中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸などからなります。

 

正常な血清脂質濃度

正常な血清脂質の濃度は、中性脂肪が150mg/dL未満、悪玉コレステロールであるLDLコレステロール(LDL-C)が140mg/dL、善玉コレステロールのHDL-Cが40mg/dL以上となります。コレステロールそれ自体は、生体にとって大変重要です。コレステロールは細胞の脂質二重膜をつくる重要な構成成分になるだけでなく、副腎皮質ホルモンや胆汁酸の材料になります。

 

異常な血清脂質の状態

血清脂質において、上記3つの脂質の正常値を外れると、脂質異常となり、高脂血症あるいは脂質異常症と呼ばれる状態になります。このように血清脂質のバランスが崩れると、全身の血管が少しずつダメージを受けることになり、動脈硬化を促進する原因となります。※1

血清脂質の高い状態、つまり血清コレステロール値が高い状態は病気のリスクが高くなります。例えば、悪玉のLDL-Cが多すぎると血管壁に付着し。また、中性脂肪が多すぎると内臓周辺に貯蓄してしまい、またLDL-Cを更に増加させてしまいます。その一方で善玉のHDL-Cのバランスが悪くなり、その結果HDL-Cの正常値が減少してしまいます。その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを促進する要因になります。

 

※1 高脂血症 日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/guide/dyslipidemia.php