脳卒中とは

脳の血管が詰まったり、破れたりすることにより脳の細胞領域に血液が届かなくなることによって、神経細胞が障害されることを言います。また、脳の動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりする症状のことをいうこともあります。

 

日本人の脳卒中の患者は150万人程度であり、死因の第3位となる病気です。脳卒中は大きく分けて以下の2つに分類できます。

 

  • 脳の血管が破れる「脳出血」
  • 脳の血管が詰まる「脳梗塞」

 

更に1)の「脳出血」は、下記2つの症状に分類することができます。

 

  1. 脳出血:脳の毛細管が破れて出血すること
  2. くも膜下出血:脳の表面領域に生じた動脈瘤が破裂し、くも膜の下に出血すること

 

また、2)の「脳梗塞」は更に4つの症状に分類することができます。

 

  1. 脳梗塞:プラークなどにより血管が狭くなったり、詰まったりして血流が悪くなること
  2. 一過性虚血発作:一時的に脳の血管が詰まることが原因で一過的な症状が生じること。脳梗塞の前兆となる
  3. 脳塞栓:他の領域の血管内で生じた血塊が剥がれ、脳まで流れてきて脳血管を閉塞すること。
  4. 脳血栓:動脈硬化により脳の血管がつまることをいう。高血圧が原因で脳の毛細管の構造が変性することで詰まることもいう。LDLコレステロールや中性脂肪が原因で血管が病変することにより血液が正常に流れなくなることが原因で生じる。

 

脳卒中の原因は

脳卒中の大きな原因は動脈硬化とされています。高血圧、高脂血症、喫煙や糖尿病がこの動脈硬化を引き起こします。

1960年代半ばまで日本では脳卒中の罹患者が世界でも極めて高く、脳卒中死亡率が欧米の2倍にものぼっていました。1960年代の脳梗塞罹患者は約5,700人/年、特に脳出血においては12,000人/年で我が国では深刻な国民病の一つとされていました。※1

現在では血圧を良好にコントロールできる降圧薬※2の開発などが進んだため脳出血が減少し、近年は脳卒中の75%を脳梗塞が占めるに至っています。

 

脳卒中の予防について

脳梗塞、脳出血は、高血圧という同じ指標があります。また動脈硬化、高脂血症等が脳の血管で進行した結果として起こりますので、普段からの生活習慣に気を付けることから始まります。例えば、塩分、脂肪をとりすぎないように気を付ける。過度な飲酒や喫煙を控える等。特にLDL悪玉コレステロールはこれらの病気の大きな原因になりますので、LDLを減らすための意識がとても重要です。

 

※1 日循予防誌 第52巻 第3号
http://www.jacd.info/library/jjcdp/review/52-3_01_%20kokubo.pdf

※2 心臓血管病を理解しよう 名古屋徳洲会総合病院
http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/3373.html