脂肪肝とは

過剰なトリグリセリド(中性脂肪)が蓄積された肝臓の状態のことを言います。メタボリックシンドロームに代表される生活習慣病から発症することが多く、また、アルコールを飲みすぎでも脂肪肝は生じることが多いです。このようにアルコールが原因の脂肪肝はアルコール性脂肪性肝疾患(Alcoholic Fatty Liver Disease, AFLD)、これに対して、飲酒の習慣がないにも関わらず肝臓に中性脂質が蓄積する非アルコール性脂肪性肝疾患(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease, NAFLD)があります。

更に、NAFLDには、症状が軽く改善しやすい単純性脂肪肝(NAFL)と重症タイプの非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steato-hepatitis, NASH)の2種類があります。NASHは放置すると肝硬変、肝細胞がんへと進行することが解かっております。※1

 

国内の罹患者

日本国内の調査では脂肪肝の罹患者は約1000万人いると見積もられています。その1〜2割はNAFLDが占めています。NASHになるとその5-20%が5年から10年以内に肝硬変になります。※2

 

発症のメカニズム

肝臓それ自体の働きは、脂質や糖質をそれぞれ脂肪酸、オリゴペプチドの低分子に分解し、最後には中性脂肪として蓄積されます。中性脂肪自体は身体の消費エネルギーを生み出すための重要な貯蔵燃料です。摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスがよければ特に問題はありません。しかし、脂質や糖質を過剰に摂取され、運動不足により基礎代謝が低下することによって、摂取エネルギーが消費エネルギーを大きく上回ることにより、中性脂肪が肝臓に多く蓄積されていきます。肝細胞の30%以上中性脂肪が蓄積すると脂肪肝と診断されます。

 

脂肪肝の原因は

アルコールは分解すると中性脂肪に合成されるため、過度の飲酒は脂肪肝に繋がるリスクがあります。分解され肝臓へ運ばれ、コレステロール、中性脂肪といった様々な脂肪に合成されて身体の各細胞へ輸送されます。

しかし、過食、とりわけバターや肉類の脂質などコレステロール値の高い食事や大量の飲酒などで中性脂肪が多く作られると、放出が間に合わず、肝臓内に脂肪が溜まって脂肪肝になるリスクが高くなります。肝臓の中性脂肪が高いと相関して血中脂質も高いため、動脈硬化や心疾患を引き起こす原因にもなることが解かっています。

 

脂肪肝の治療法

食べ過ぎの改善、30分以上の有酸素運動を行うなど、生活習慣を改善することが脂肪肝の治療に繋がります。

 

 

※1 日本医療研究開発機構
https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20200501-02.html
※2 日本生活習慣病予防学会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/disease/fatty-liver/