糖尿病とは

血糖値が慢性的に高い値を継続する疾患のことをいいます。1型糖尿病と2型糖尿病に分類され、1型糖尿病においては、インスリンを作る膵臓ランゲルハンス島のβ細胞の機能不全により生じます。糖尿病に罹患すると網膜症・腎症・神経障害の合併症を伴うことが多いです。

 

糖尿病の診断法

空腹時血糖や75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)などの血液検査により診断されます。

 

糖尿病のタイプ

糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に分類されます。1型糖尿病はインスリン依存型とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されることに加えて、環境要因がプラスされることで発症するタイプです。主な対処として、インスリンの自己注射が必要です。これに対し、2型はインスリン抵抗性に関与する遺伝的要因に加えて、過食や運動不足などの生活習慣が重なることで、インスリン分泌機能の低下を引き起こし発症するタイプです。日本人の糖尿病罹患者の95%がこの2型糖尿病を占めています。日本人の2型糖尿病が疑われる人は、成人の6人に1人に上ります。

 

2型糖尿病発症の原因遺伝子

次世代シークエンスの出現により全遺伝子配列を迅速に解析できるようになり、病気の関連遺伝子が同定できるようになってきました。病気を発症している集団と、発症していない集団との間で、遺伝子多型の頻度に差があるかどうかを統計的に調べる「ゲノムワイド関連解析, GWAS」という方法により、病気に関連する遺伝子が解かります。

理化学研究所と東京大学医学部付属病院の両研究チームは、2型糖尿病患者と健常者の約220万個の一塩基多型(SNP)のデータにより、2型糖尿病の発症と関連する新規遺伝子(ANK1)を同定しました※1。

特にGWASによる解析は、アジア人種に渡って解析されており、理化学研究所の研究チームは、中国、シンガポール、台湾、韓国、日本の施設から集めた東アジア人集団2万7,715人を対象にした同様の解析結果と比べ、BMIの個人差に関わる東アジア人特異的な5個の新規遺伝子(PCSK1、CDKAL1、KLF9、PAX6、GP2)を特定しています。これらの遺伝子はアジア人種の肥満と2型糖尿病に深く関与している重要な遺伝子ですので、日本人にとって肥満および糖尿病リスク対策としても大変重要と考えられます※2。

 

糖尿病と血管系疾患の関連性

糖尿病を罹患することは、合併症を発症することが懸念されます。特に毛細管障害である網膜症・腎症・神経障害の三大合併症のほか、より大きな血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中のリスクが高まります。

 

糖尿病の改善策

生活習慣の改善によって糖尿病を発症する手前で防ぐ1次予防、たとえ発症してもあきらめずに血糖値を良好にコントロールして健康に生活する2次予防、さらに合併症の発症をくい止める3次予防がいずれも重要になってきます。詳しくは下記サイトをご参照下さい。※3https://www.nittsusystem.co.jp/health-life-web.nittsusystem.co.jp/library/diabetes_mellitus/

 

 

参考
※1  Hum Mol Genet. 2012 Jul 1;21(13):3042-9. doi: 10.1093/hmg/dds113. Epub 2012 Mar 28.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22456796/
 
※2  Nat Genet. 2012 Feb 19;44(3):307-11. doi: 10.1038/ng.1087.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22344219/
 
※3 ヘルス×ライフweb 糖尿病
https://www.nittsusystem.co.jp/health-life-web.nittsusystem.co.jp/library/diabetes_mellitus/