
米国ピッツバーグ大学のカレン・A・マシューズ博士は、閉経後に総コレステロールが約6.5%増加することを明らかにしました。※1
3300人の人種をこえた女性を対象に、閉経前と閉経後の血中LDLコレステロール、HDLコレステロールのそれぞれの値を比較しました。
その結果、女性ホルモンであるエストロゲンは、血中コレステロール値を制御する役割を果たすことが解かりました。閉経後の期間では、エストロゲンレベルが低下し、血中コレステロールレベルが上昇する傾向があります。
また、これらの結果から、閉経期の移行に関連する脂質の初期段階の変化が、閉経後において心臓血管系に問題が発生するリスクが高まることに関連している可能性があるということです。
平均年齢が100歳を迎える時代に差し掛かっている現在において、日本人の閉経の平均年齢が50歳であるとすると※2、残りの半世紀の健康維持のためには、コレステロールの管理に慎重にならないといけないということです。
女性の皆さん、忙しいスケジュールから時間を取って、健康を維持し、コレステロール値を定期的にチェックしてください!
参考
※1 Are Changes in Cardiovascular Disease Risk Factors in Midlife Women due to Chronological Aging or to the Menopausal Transition?
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2856606/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2856606/pdf/nihms168170.pdf
※2 日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14